生成AIサービス向けCI/CD基盤モダナイゼーション

金融業界の厳格なセキュリティ要件下で、生成AI APIの頻繁なバージョンアップに耐えうるCI/CD基盤を構築

Executive Summary

経営課題

金融規制下の閉域環境で、生成AIサービスの急速なバージョンアップとセキュリティ要件を同時に満たす必要があった。

ROI・成果

  • API運用工数70%削減
  • 初動対応時間2時間→30分
  • AIモデル更新リードタイム2日→30分

プロジェクト概要

クライアント

大手金融グループ

業界

金融・AIサービス

チーム規模

6名体制

技術スタック

Cloud
  • AWS EKS
  • Azure API Gateway
  • Azure API Management
  • ECR
Tools
  • GitHub Actions
  • Self-hosted Runner
  • ArgoCD
  • Prometheus
  • Grafana
Ai
  • OpenAI API
  • Azure OpenAI Service
  • LangChain
  • Slack Bolt

背景・課題

金融規制下の閉域ネットワーク環境で、生成AIサービスの急速なバージョンアップに追従しつつ、監査対応とセキュリティ要件を満たすCI/CDパイプラインの構築が急務だった。
  • 生成AIモデルの月2-3回のバージョンアップに対し、手動デプロイで2日かかっていた
  • 金融規制によりパブリッククラウドのマネージドサービスが利用できない閉域環境
  • AI APIの障害時、初動対応に平均2時間を要し顧客影響が拡大
  • セキュリティ監査で指摘されたAPI認証・認可の不備
  • 運用チーム3名で日々のAPI運用・監視・インシデント対応に追われ、改善リソースがない

ソリューション

Self-hosted Runnerによる閉域CI/CDとAzure/AWSハイブリッド環境のAPI管理層を設計。Slack連携によるユーザーサポート自動化で運用工数を大幅削減。
閉域CI/CD基盤

Self-hosted GitHub Actions + EKSでパブリックネットワークを経由しないセキュアなデプロイパイプライン

ハイブリッドAPI管理

Azure API Gateway + AWS EKSによるマルチクラウドAPI管理層

自動ロールバック

Canaryリリースと自動ロールバックによるAIモデル更新時のリスク最小化

Slack運用自動化

Slack Bolt + Lambdaによるユーザーサポート・インシデント通知の自動化

実装プロセス

Phase 1: 基盤構築(1-2ヶ月目)
  • Self-hosted Runner環境の構築と閉域ネットワーク設定
  • EKSクラスタ構築とnamespace分離によるマルチテナント対応
  • Azure API Gateway + API ManagementによるAPIルーティング設計
Phase 2: CI/CDパイプライン構築(3-4ヶ月目)
  • GitHub Actionsワークフローによるコンテナビルド・テスト・デプロイ自動化
  • Canaryデプロイメント戦略の実装と自動ロールバック
  • Slack Bolt アプリによる運用通知・ユーザーFAQ自動応答
Phase 3: 運用最適化(5-6ヶ月目)
  • Prometheus + GrafanaによるAI APIメトリクス可視化・アラート設定
  • セキュリティ監査対応ドキュメント自動生成パイプライン
  • 運用マニュアル整備とインシデント対応フローの自動化

成果

API運用工数削減

70%

手動作業から自動化へ
初動対応時間

30分

従来2時間→30分
運用コスト最適化

25%

リソース最適配分
セキュリティ監査

全項目クリア

監査対応自動化
ビジネスインパクト
  • AIモデル更新のリードタイムを2日から30分に短縮、迅速な価値提供を実現
  • Slack自動応答によりエンドユーザーの問い合わせ対応工数を70%削減
  • 金融規制要件を全項目クリアし、継続的なコンプライアンス遵守を自動化
  • 運用チームが改善活動に注力できる体制を確立

生成AIサービスの運用は予想以上に手間がかかっていましたが、CI/CD基盤のモダナイゼーションにより、モデル更新もボタン一つで安全に行えるようになりました。金融規制という厳しい条件の中で、セキュリティとスピードを両立できたことは大きな成果です。

デジタル戦略部長 / 大手金融グループ